房総半島の養老渓谷へ
この週末は、道志ダム、山中湖あたりを考えていたのだけど、木曜日に降った雪の影響がありそうなので、房総半島へ行くことした。目指すは養老渓谷。
養老の滝は岐阜県らしいけど、養老渓谷にも 粟又の滝 という絶景ポイントがあるらしいので、前から目をつけていたところだ。
そして房総半島と言えば、山のない平坦路。事前に用意したコースでは、最大標高でも 200m ほど。「むふふ。これは物足りないかもなぁ〜。 ^^ 木更津駅ゴールで準備したけど、余裕があれば千葉駅まで戻ってもいいかもなぁ〜。 ^^」
そんなのほほん気分で、夜明け前に出発した。
コース概要
養老渓谷あたりで少々上りがあって、大福山へも上ったので、ちょっとしんどかったけど、初心者がヒルクライムを目指す入り口としてちょうどいい感じのコースプロフィールかな? 私が最初に連れゆかれたのが、風張峠だったことを思えば、ヌルいぐらいかもしれない。 ^^;
出発
自転車乗りの朝は早い。まだ暗い 4:30a.m. に起床して、準備を整えた。この時期の養老渓谷は観光客で賑わうようなので、人が増える前に到着したい…ということで、早朝出発。
昼には暖かくなるとは言え、出発時の気温は 3 ℃。11 月だというのに真冬だ。 ^^; 駅まで5分ぐらいなのに、耳が切れそうに痛かった…。 (><)
https://twitter.com/Tommy1969/status/802251196979232768
5:30a.m. に笹塚駅。忘れ物を取りに戻りたいけど、すでに自転車は輪行袋の中。輪行を解いて、家に帰って、また駅に戻ってくる時間はない。寒くなったので、サングラスがなくても、虫に悩まされることはなさそうだけど、木の枝には要注意。そして、 スマホはできるだけ最小限の利用で、なんとかしのぎたいところ…。
千葉駅到着。自転車を組み立てて、コンビニを探す。寒いのでホットコーヒと肉まんを口に入れ、ボトルに水を入れて、養老渓谷を目指して踏み出した。
国道 357 号線がつらい。道が広くて飛ばせるんだけど、それは車も同じで、おそらく 70Km/h ぐらいで流れてた。ものすごい速度差で車に抜かれる。車の多い甲州街道を走り慣れているつもりなのだけど、ここまでの速度差はない。精神的に厳しい状況の中、ひたすら南下する。
国道 297 号線に入ると、交通量はマシになる。車の速度も 50Km/h あたりか。
できるだけスマホは使わないように、この辺りから道路標識を頼りに走る。 養老渓谷 の道路標識を見つけ、右折してさらに南下してゆく。ぐっと車が減って走りやすくなった。房総半島を横切る勝浦方面へ向かう車が多いのだろう。
この辺りで、見ず知らずのローディーに抜かれた。その気になれば追いかけられるぐらいの速さだったのだけど、今回の隠れテーマは ハムストリングを使う なので、追いかけることよりも股関節を伸ばすペダリングに集中することにした。前日に、ペダリングの記事を読んだので…。^^;
一つ目の目的地である高滝ダムを示す標識に従って進み、ダム湖から高滝ダムを愛でる。
少し望遠。青い湖面に佇む姿が凛々しい。
天端にて。
天端から見た下流。
天端から見た上流。
ダムカードを配布している高滝ダムだが、土日は配布していない。 (TT)
小休止の後、養老渓谷を目指して高滝ダムを後にした。
なかなか渓谷らしい雰囲気の中を進んでゆく。
うぉ! なんか珍しい電車 (パンタグラフがないから、汽車と呼ぶべきかな?) が通ったので、頑張って撮った。 ^^; この辺りにサイクルトレインが走っているらしいのだけど、もしかして、これかな?
養老渓谷
何度かのアップダウンを越えて、養老渓谷到着。日頃は山に行くので、目的地に着くのにものすごく時間がかかるけど、今回は概ね平坦路なので、予想外に早く着いた。
自転車を置いて…。
粟又の滝 の写真を撮りたいのだけど、どこに行けばいいか分からない。ツアーの人たちが行こうとしているコースが、きっとそうに違いない! …と思って、背後に気を配りながら先回り。小さな葉の紅葉が敷き詰められている。
ハイキングコースらしいのだけど、舗装路だ。自転車でも来れるなぁ〜と思いながら、先へ進む。
いかにも渓谷らしい橋の上でパシャり。もう少し先へ進むと 大福山 の看板が現れた。「う〜む…。滝はハイキングコースの先にあるのかなぁ〜? 自転車で行くか…。」と引き返した。
引き返しながらも写真は撮る。まだ紅葉してない葉とのコントラストがいい感じ。 ^^
改めて自転車で 大福山 を目指す。少しコースを変えて…。
さっき徒歩で来た橋から見えた水色の橋の上。
逆に、さっきの橋を見下ろすと、いい感じの渓谷写真だ。 ^^
結局、 粟又の滝 は見つけられないまま、頂上付近へ。まあ、絶景だからいいんだけどさ。 ^^; 帰ってから調べたら、 粟又の滝 は方向が違ってた。てっきり養老渓谷駅の近くだと思い込んでて、ちゃんと調べなかったのは失敗だった…。 (><)
来た道を戻ると、ハイキングの人たちがたくさんいる。万が一にも事故らないとは限らないので、道を変えたいところ。で、少しずれたルートで養老渓谷へ戻れそうだったので、そちらを進んでゆくと…。
未舗装路の下り。 ^^; 「うわぁ〜! 跳ねるぅ〜! 滑るぅ〜! こけるぅ〜! 死ぬ〜!! スリックタイヤでは無理ゲーだぁ〜!!!(><)」と叫びながらのダウンヒル。 ^^;
そこへ現れたのは工事現場のガードマン。
砂利道でパンクしてもつまらないし、もう、養老渓谷駅に戻らなくてもいいや。少し進んで亀山方面へ入ると、すぐにアスファルトの路面に戻った。快適、快適。 ^^
これは、なかなか趣のある道ぢゃないかぁ! ^^
写真ではわかりにくいけど、路面から水蒸気が昇ってて、幻想的な雰囲気だった。楽しい道だ。 ^^
ぜんぜん車も来ないし、人も通らない。冒険心くすぐる道を、ほとんど独り占め状態で下っていった。 ^^
大通りまで出て、どう説明すればいいのか分からない不思議なモノに出くわした。なんだろ???
亀山湖 & 亀山ダム
行き当たりばったりで走ってたけど、気づけば当初予定していたコースに復帰していた。目指すは亀山ダム。
亀山ダムへつながる 小櫃川 にて。貸しボートがあるようだ。
ライフジャケットを羽織った、たくさんの人を乗せて、こちらにやってくる。向こうもこちらに気づいて笑っている。楽しそうな雰囲気が漂ってくる。 ^^
橋を通過したところを背後から。 ^^
ほどなく、亀山ダムに到着。一応、三つめの目的地だった。 ^^;
なんと凛々しい後ろ姿!! (ダムは上流が前なので)
でも、土日はダムカードを配っていない。 (><) 土日に配らないダムカードの存在意義を教えてくれぇ〜! (TT)
そして、はためく ダムカレー のノボリ。食事するつもりはなかったのだけど、これを見たら食べねばなるまい。 ^^;
ジャーン!!!
…でも…。どこが亀山ダムなんだろ? (--; 宮ヶ瀬ダムのダムカレーを見習ってほしいもんだ。
唐揚げは美味しいけど、カレーはフツー。これで千円か…。 (--; 話のネタにはなるけど、他に美味しそうなメニューがあるので、そっちをお薦めするかな。 ^^;
房総スカイライン
食後は 亀岩の洞窟 へ行くつもりでしばらく走っていたけど、木更津方面へ向かう 房総スカイライン の道路標識を見つけた。スマホの電池が心許ない (スマホなしで関東で電車に乗るのは、私には無理) ので、 亀岩の洞窟 は諦めて、木更津へ向かうことにした。
「やっぱ、上るのね。 ^^; スカイライン だもんねぇ〜。 ^^;」スカイラインと名付けられて、坂を上らない道は、たぶん、ない。 ^^;
ちょっとしんどいけど、絶景はある。 スカイライン だからね!! ^^
この先、雪が残っていて、路肩を走れない。そこへ観光バスがビュンビュン通るので、時々、ヒャッ! とする場面も。
およそ中央部にいたようで、内房の木更津はなかなか遠いので小休止。自販機にあった珍しい ミルクセーキ が、甘くて癒される。 ^^
木更津
木更津に着いて驚いた。「うぉ! ここは写真を撮りに江川海岸に行った時に通ったところや!!」と、急に記憶が蘇って来た。
近くて遠い千葉県。あんまり足を踏み入れないところなんだけど、過去に自転車で二回来たことがある。その二回とも利用していたのが木更津駅なのに、すっかり忘れていた…。 ^^;
時刻は、まだ 14:00 で余裕がある。せっかくなので、木更津港へ。天気が良ければ、富士山が見えるらしいので、それを狙って…。
工場の煙が味わい深いけど、雲が多くて富士山は無理。 ^^;
木更津港へ入港中。
日本一高い歩道橋の 中の島大橋 は、恋が叶う伝説の橋だそうな。一人で来た私には無意味だけどね。 (><)
スロープなので、自転車でも登れる。いざ、ヒルクライムへ!! と走り出した。斜度は 8% ぐらいなので、上れるのだけど…。なんとゆーか…高いところが苦手なので、途中で挫折。 ^^;
そして、本日の終着点の木更津駅へ。
結局、 粟又の滝 も 亀岩の洞窟 も行けなかった。素掘りのトンネルってヤツも見に行きたかったのだけど、スマホの予備電池を忘れると、行動範囲が狭まるなぁ〜。 ^^;
電車に揺られて帰宅すると、スマホの電池残量が 10% で電源が切れるところだった。ギリギリセーフ。 ^^;