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彩湖エンデューロ

フォトポタ科、グルメポタ属、ダムマニア種の私が、なぜか彩湖エンデューロに出場してしまった。 ^^; エンデューロというのは、耐久レースのことで、今回のルールは四時間でチームの周回数を競うというもの。チームは最大 4 人までエントリー可能で、その場合は一人あたりの走行時間は 1 時間ってことになる。

月に一度、自転車で一緒に走るグループに混ぜてもらっていて、三月の月例会がどうなるのか気になっていたところ、「彩湖エンデューロに出ませんか?」という連絡があった。そこそこ自転車に乗るようになって、一般の人より少しは走力が身についたとは思うけど、エンデューロとなると、もっと本気で速さを求めている人たちの世界だ。写真、郷土グルメ、ダム…そんなキーワードとは異次元の世界だ。とてもとても、耐久レースなんて…と思っていた。だがしかし、「エンデューロは楽しいですよぉ〜 ^^」「エンデューロは女性にもてますよぉ〜 ^^」「エンデューロは金運が上がりますよぉ〜 ^^」そんな言葉に踊らされて、参加を承諾してしまったのだった。 (><)

まずは準備

エンデューロに出るならロードバイクが欲しいところだが、 Domane は関西にある。東京にあるのは、 Escape Air か Presto SL だ。遊びなんだし、ウケ狙いで Presto SL にしようかなぁ…などと思ったりもしたが、さすがに 30Km/h 巡航も厳しいシングルのミニベロでチームメンバーに迷惑をかけるのも気がひけるので、やっぱり Escape Air を使うことにした。とはいえ、クロスバイクではポジションがアップライト過ぎるので…。

私「コガさん、ブルホーンハンドルが余ってたりしない?」
コガさん「使ってないのがありますよ。 ^^」
私「ちょっと試させてもらうわけにはいきません?」
コガさん「いいですよ。明日持ってきます。 ^^」

というわけで、ブルホーンハンドルを手に入れた。ところが、いざ装着してみると、ブレーキレバーが入らない。慌ててサイズを調べて、既存パーツの使えるブルホーンを買ってきた。装着してみると、今度はハンドルが遠すぎる。フラットバーでポジションを合わせてあるクロスバイクなので、まあ、当然か…。 (><) で、今度は短めのステムを手配した。ブレーキレバーの向きが…ワイヤーの長さが…などとドタバタしているうちに前日となり、なんとか組み上がったのは、前日の深夜だった。ローラー台では試したものの、天候が良くなかったことなども重なり、一度も実走しないまま、当日の朝を迎えてしまった…。 ^^;

エンデューロ当日

エンデューロを控えているというのに、美女に誘われて飲みに行ってしまった昨夜だったが、お酒を飲んだというのに、 3:00 a.m. には目が覚めた。遠足前の小学生か…。 (^^;

5:00 a.m. に家を出て、まだ暗い中、自走で彩湖へ向かった。道中は、ポジションチェックだ。念のため、工具をリュックに詰めておいたが、悪くないポジショニングだったので、工具の出番はなかった。ただ、 30Km/h 以上の速度で巡航するのはなかなかしんどくて、本番のエンデューロでどれだけ走れるのか? その不安ばかりが膨らんでいった。

彩湖に到着すると、すぐに試走が始まった。なんせ、初めてのエンデューロでコースも知らない。頭の中はややパニック気味だけど、とにかく試走に出た。これがとっても気持ち良かった。信号はないし、車のこない一方通行だし、走っている人たちの目的は同じだし…で、とっても爽快だった。試走で満足して、帰っても良いぐらいの気分だった。 ^^;

試走が終わると、次は TT (タイムトライアル) だった。これは見るだけ。高そうなエアロロードバイクばかりがコースをカッ飛んで行く。自転車とは思えないスピードに圧倒される。

間もなくスタート

TT が終われば、いよいよエンデューロだ! …が、その前にトイレ。

トイレに行く途中の駐車場で見つけた、チーム弱虫ペダルの車。 ^^

そして、屋台でケバブを補給。 ^^ フォトポタ科、グルメポタ属としては、これは欠かせない。

走るコースはこんな感じで、まあ、悪くない路面だ。

そして、スタート直前。500組以上が走るということで、ものすごい人の数だ。

そしてスタート

スタートのピストルが鳴る。ローリングスタートなので、スタートダッシュとかはないのだけど、ものすごい人数が走り出すので、それはそれで迫力がある。

3周交代で、私は2番目の走者。トップ争いをするわけぢゃない、フツーの市民ライダーなので、順位は全然わからないのだけど、真ん中ぐらいかな? 先頭ライダーの若手のスズキくんがピットに戻ってきて、緊張の中、計測タグをつけてもらって、いよいよ走り出す。

彩湖エンデューロでは、プロのカメラマンが撮影した写真を、ゼッケンナンバーを見て、参加者に配信してくれるサービスがあった。ネット時代だねぇ〜。

初めて見る自分の走ってる姿は、なんか面白い。自分が思っているほど前傾してないんだなぁ〜。 ^^;

「ソロで走るとしんどいから、丁度いいトレインを見つけて、それに乗っかるのがいいですよ。」とアドバイスされていたものの、なかなか丁度いいのに遭遇しない。抜きつ抜かれつ…なんだけど、私を抜いて行くのは、とても同じ人間とは思えないようなスピードの人たちばかり…。 ^^; 乗れそうなトレインでも、乗り方が下手くそで、引き離されてしまうことも多々あり。二回目の順番の時は学習して、必死に喰らいついたりなんかしたけれど。 ^^;

私の巡航速度は 30 〜 35Km/h の間ぐらい。それ以上の速度では、とても走り続けることはできない。一度、 35Km/h あたりで走る人のドラフティングに入れたことがあったのだけど、 30Km/h ぐらいで走ってる時の感覚で、 35Km/h で走り続けられて、とっても楽だった。日頃のサイクリングでは、向かい風の時に風が弱まるぐらいで、別にソロで走ってもいいぐらいだったのが、レースともなれば、ドラフティングに入るかどうかで、ずいぶん違うことが実感できた。 ^^

エピローグ

脚が攣りそうになりながらも、なんとか自分の順番を走りきって、エンドルフィンがドパドパ流れる中、頂いたカップヌードルは激ウマだった。疲れてるし、寒いし、楽しいし…。こんな状況で食べるカップヌードルは、これより美味いものはないんぢゃないかと思うほど、美味だった。 ^^;

あっという間に4時間が過ぎた。メンバー全員が走り終え、ゴールを迎えた。ブログを書いてる時点では、成績はわからないけど、とても満足したエンデューロだった。 ^^

駐車場で仲間と別れて、一人、自走で帰路に着いた。 iPhone のバッテリーが残りわずかだったので、ナビを諦めて道路標識を支えに、迷いながら帰宅した。 ^^;

…成績はどーでもいいや。やり切った満足感に満たされて、いい夢を見れそうだ。 ^^