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快晴なので、ちょっと六甲山頂まで

来週は、とっても楽しみなサイクリングが控えているのだが、目指す頂は標高 2,000m もあるので、登坂力を落とすわけにはゆかない。いや、できれば上げておきたいぐらいだ。まあ、そう簡単に登坂力が上がるなら、誰も苦労しないので、私にできることは地道に登り続けることぐらいなのだが…。 ^^;

今回は関西圏なので、幸いなことに、自走圏内には五月山、大野山、六甲山と 10% を超える激坂がある。正直、どれも登りたくない!! ^^; …のだが、登らないと苦手意識を克服できない。暖かくなってきたことだし、ここはひとつ 900m 級の六甲山を登っておくかな…ということのついでに、長らく足を運んでない自転車屋さんにも寄ってみるか…。そんな感じで六甲山へ登ることに決めた。

プロローグ

六甲を選んだのには、実は裏の理由がある。

嬉しいことに、ブログ 西宮からチャリんぽ を書いてらっしゃる Kemari さんが一緒に走ってもいいとお声がけくださった。いつもの私であれば、すぐさま日程調整をして、サイクリングを楽しんでいるところなのだが、この方、伊吹山ヒルクライムで 21 位になるほどの走力の持ち主。もし、一緒に走れば、1分以内に私の視界から遥か遠くに消えてしまうに違いない。果たしてそれで一緒に走ってると言えるのか? ^^; なので、もうちょっと自分の走力を上げないと…ということで、あえて近隣で最も厳しい表六甲を選んだのだ。

表六甲への入り口になる御影までのアプローチは、国道 171 号線、2号線を選んだ。

国道は二車線あり、平坦で風もなかったので、御影まで快調に走った。およそ 30Km 弱を一時間強で走れたかな。途中、 神戸大学 のレーパンを履いた若者に追い越された。やっぱ大学生は早いねぇ〜。 ^^;

自分のサイコンを確認すると、ネット平均で 26.6 Km/h と、そこそこのペース。休憩してないので、グロス平均でも 25Km/h ぐらいかもしれない。右側にある最高速度 71.9 Km/h は、サイコンの計測誤差だ。自転車でスピード違反なんて、できる訳ないぢゃないか!! ^^;

徳井の交差点にあるローソンで、ホットコーヒーとからあげクンを買った。カフェインドーピングと、筋繊維修復のためにタンパク質を摂取した方がいいのかな、と。あと、手持ちのスポーツ羊羹でカロリー補給もした。

表六甲

補給を済ませて、表六甲ドライブウェイへと走り始める。

奥に見えるのが六甲山。いつもながら、不安感とワクワク感が入り混じった複雑な心境だ。

表六甲ドライブウェイへ入るまでに、いきなり 10% を超える激坂を登らなくてはならず、斜度的に一番きついのは、最初の方だったりする。デジタルでは 16% まで見た。アナログでは 20% の目盛りに届いてたところもあった気がする。 (><)

「うぁ〜。絶景だなぁ〜。」…と、ここはまだ、六甲ケーブル下駅の駐車場。 ^^; 「いきなり足をついとるやんけぇ!!」とツッコミが入りそうだが、絶景を見るとやっぱり写真を撮りたくなる。逡巡したけど、ついつい写真の方を選んでしまった。 ^^;

おお〜! こんなところに素晴らしい滝が〜!! ^^;

赤いアーチが綺麗だぁ〜。!! ^^;

ダムに呼ばれたぁ〜!! ^^;

もう、休憩なしで展望台まで登る宣言は、どーでもよくなって、すっかりフォトポタと化している。 ^^;

途中、片側通行で止められた。青になったところで、ガードマンに「これ、どのぐらいありますか?」と訊くと「けっこう、ありますよ。 ^^;」と苦笑いで応えてくれた。「マジっすかぁ〜! (><)」と、対向車に恨まれたくない私は猛ダッシュ。きついぃぃぃ〜。 (><)

猛ダッシュのダメージで、どうせゆっくりしか登れないので、開き直って、登って来た道を見下ろすカットを撮るなど。 ^^;

なんとか鉢巻展望台に到着。これだけ写真を撮ってても、やっぱり表六甲はしんどい。(TT) フォトポタと言ったところで、勾配が緩くなるわけではないから、当然か…。まあ、絶景写真を撮るのに展望台を歩き回るのが平気なので、前回よりは体力が付いたようではある。 ^^;

休憩場所の陽よけかな? 空の蒼に朱が映える。

神戸の街と海。六甲山から見下ろすこの風景は、若い頃から何度も見てるけど、飽きないなぁ〜。気持ちいい〜。 ^^

展望台で、小さな子どもを片手て抱えたお母さんが、一所懸命に自撮りをしてらっしゃったので、「お撮りしましょうか?」と声をかけて、何枚か写真を撮って差し上げた。お話を伺うと、旦那さんがビアンキを二台お持ちらしいのだが、滅多に乗らないそうで、すっかり床の間自転車と化しているそうな。そして「これ、トレックですよね。弱虫ペダルにも出てきますね。カッコいいですね。 ^^ 」と嬉しいお言葉。*^o^* *^o^* *^o^*

西宮のビアンキの旦那さ〜ん! ビアンキよりトレックの方がカッコいいそうですよぉ〜!! 買い換えて一緒に走りましょう〜!!! ^^ <- 勘違いも甚だしい限りだな。ビアンキも弱ペダに出てくるし (トレック:金城、ビアンキ:荒北)。 ^^;

可愛い六ヶ月の子どもにすっかり癒され、リフレッシュしたところで、山頂を目指して走り出した。まだ、登り基調が続くけれども、アップダウンの繰り返しなので、展望台までの登坂よりぜんぜん楽。 ^^;

むむむ… (ジョンカビラ風に)。最高峰まで自転車では行けそうにない。距離が短ければ自転車を担いで登って行きたいところだが、わからないので諦めた。

一軒茶屋のモニュメント。六甲山頂と刻まれているので満足。 ^^ ここにはローディーがたくさんいた。クロスバイク風の軽快車で、私服で登ってきている人なんかも数人いた、山歩き系の人たちもたくさんいた。冬には見られなかった光景だ。春だねぇ〜。 ^^

満足したところで、ささっと降ってゆくと、自転車で登ってくる人と何人もすれ違う。表六甲では展望台で一人お会いしたぐらいだったのに、東六甲の方が登りやすいのかな?

下りきったところで、一条アルチメイトファクトリー宝塚店へ立ち寄り、新型の Domane SLR を愛でる。かっこええぇ〜! フロント IsoSpeed スゲェ〜!! 新しい IsoSpeed のシートチューブはこうなってるのかぁ!!! …高いけどね。 ^^; Emonda の話も聞いた。「S シリーズより、 ALR の方が乗りやすい感じですね。 SL はベストバランスで、 Emonda は SL, ALR, S ってゆー感じになるんぢゃないかと思います。好みもありますので、一概には言えませんけど。 ^^;」とのコメントだった。う〜む、う〜む、う〜む…。

夏ごろのモデルチェンジの時期に、円高との組み合わせで、安く買えるようになってるといいなぁ〜。 ^^;

十万辻へのヒルクライム

自転車屋さんからの帰り道は、十万辻へのヒルクライム。普通の人の帰路は「さあ、あとは下るだけだぁ〜。」となるところが、私の場合は、「さあ、最後にひと登り!」となる。 ^^; 標高 400m ぐらいで、昔は途中で押し歩いたけど、今はそこまでキツイものではない。

ただ、最後の 1/4 ほどの区間は 10% 程度の急坂になるので、けっこうしんどい。休むダンシングを混ぜて登っていると、後方から自転車が迫ってくる音がする。「また、速い若者に抜かれるのかぁ〜。」と思ったら、かなりのご高齢の方に颯爽と抜かれた。

「うぉ! マジかぁ〜!! (><)」さすがに負けてはいられないと思って、この時ばかりは追いかけた。知っている道なので、頂上までの距離がわかってたってのも大きい。今までで一番本気で登ったと思う。サイコンを見ると、これまでの最高心拍数を超えていた。鼓動のリズムに合わせて胸に痛みを感じる。 ^^; よく見ると、無駄な体脂肪のない研ぎ澄まれた体で、とても筋肉質な脹脛をしていらっしゃる。「カッコえぇじっちゃんだわ!」 ^^;

十万辻トンネルまで、なんとかついていったけど、さすがに私は限界だった。足を休めてのんびりとトンネルを抜けてゆく。じっちゃんは、そのまま遠くへ消えてしまった。こりゃぁ、年季が違うわ。 ^^;

最後に いもおがわ の橋に立ち寄り、絶景写真を撮った。向こうにちょっと長いトンネルがある。

家から 5Km ほどしか離れていないのに、長野の山中にいるような絶景。 ^^

こーゆーアングルもいいな。 ^^

撮影のあとは 10分ほど降ればいいだけ。

…なんだけど、自転車に乗り始めて初めて落車した。 (TT) 初体験って痛いのね。 (><)

車が一台通れるほどの狭い道路を走っていた。一方通行ではなく、途中に何箇所か設けられている退避場所ですれ違いをするような場所だ。

対向車が見えた。私の方の退避場所は過ぎていて、あっちは退避場所が近く、減速しているように見えた。退避場所で待っててくれそうだったので、そのまま走って行くと、あちらも退避場所を通り過ぎた。「げ、マジか!!」ブレーキを握る。砂地で滑った後輪が蛇行し始める。慌ててフロントブレーキを強く握りすぎてしまい、前輪がロック。私の体は宙を舞い、草木の中へ投げ出された。十分に速度は落ちていたようで、手の甲に擦過傷ができた程度の怪我で済んだ。

「大丈夫ですか?」と運転手は気遣ってくれたが、「あそこ (退避所) で、道を譲るべきでしょう…。」と私は返した。「え…?」と絶句する運転手。どうやら、あちらから見れば私が勝手にコケただけのことのようだ。「ちゃんと止まりましたよ?」とさらに続く。確かに止まったのは見た。宙を舞ってる時にね…。 (--; でも、退避場所を過ぎてからぢゃぁ、遅いんだよ…と言いたかったが、相手に期待し過ぎた私の判断ミスなので、思いとどまり、黙ってその場を通り過ぎることにした。自転車も無事だった。走りながら、パリ〜ルーベ2016 のカンチェラーラを思い出していた。

エピローグ

最後の最後に苦い思いをしてしまったものの、快晴の中を走る山道は爽快そのものだった。 ^^ また、時々、このコースを走ろう。 ^^