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禁断の地、西伊豆へ

伊豆半島は、東側を伊豆急が走っていて、西側には鉄道がない。そして海岸沿いとはいえ、その実態は断崖絶壁のアップ&ダウンの繰り返しで、数多のトンネルも待ち受けている。コンビニ補給もままならない…との噂を聞いていた。疲れても、途中でエスケープ (DNF して輪行) することが難しい、なかなか厳しい場所と聞いていたので、今までビビって行けなかったのだ。 (><)

しかし、神池に行ってみたいし、堂ヶ島のトンボロ現象も見たいし、 豚に真珠 : 僕にEVO を読む度に、西伊豆への思いは募る。そこそこ経験も積んできたことだし、「途中で引き返すこともプランに入れて、とにかく行ってみよう!」ということで、出かけた西伊豆は…。

ただただ、最高だった。 ^^

プロローグ

朝、 4:00a.m. にセットした目覚ましより早く起きたのは、前日、 21:00 には就寝していたから。 ^^; しばらく輪行不足、絶景不足だったので、子どもの頃の遠足のような気分だ。 ^^;

余裕を持って、代々木上原駅に到着。だけど、自転車を輪行袋に入れ終わった時に気付いた。「あれ? デジカメがないぞ? ^^;」せっかく絶景の西伊豆へ行くというのになんてこったい…。(><) さすがに取りに帰る時間はないので、気持ちを切り替えて iPhone の機内モードをオンにして、デジカメ専用で使うことにした。

函南駅に着いて、自転車を組み立て、いざ出発。ドキドキしてきた。 ^^

神池を目指して

海沿いに出るまで GARMIN のナビで、裏道っぽい通りを抜けてゆく。川を渡る橋のところで富士山が見えた。富士山が見えるかどうかでテンションが全然違うから、いい感じで晴れて良かった。 ^^ 風が強いという噂の西伊豆だが、このあたりはほぼ無風だったし、全般を通しても、そんなに風に悩まされたってことはなかった。ラッキーだったようだ。 ^^

伊豆半島の北端を西へ向かう道は、曲がりくねっているので、こんな感じでカーブを抜けると富士山が顔を出したりする。このドキドキ感がたまらない。 ^^

北西の端にある神池に到着。周りが海に囲まれているのに、なぜか淡水という不思議な池だそうな。めっちゃ鯉が寄ってくる。 ^^; あ、入場料は 100円だった。 ^^;

神池から見た富士山。ええ眺めやぁ〜。 ^^

次の目的地の堂ヶ島へ向けて、少し上ったところで、神池と富士山を同時にレンズに収められる場所を発見! 先端部分が神池なんだけど、池が見えない…。 ^^;

堂ヶ島を目指して

さらに進んで、展望台らしきところにて。

海まで下りて平地を走っているところで、船と富士山のコラボ写真をパシャり。

旅人岬にて。

本日の干潮時刻は 11:30a.m. 頃なんだけど、予想以上にアップ&ダウンがあってペースが上がらない。この冬はヒルクライムをサボりまくっていたので、体力の低下も著しく、ちょっと上っただけなのに、足が思うように回らない。プチハンガーノックのような気だるさも出てきたので、潔くトンボロ現象は諦めて、先に昼食を摂ることにした。

海鮮どーん!! ^^

駿河湾沿いなので、海の幸を堪能せねば!! 美味しいんだけど、ちょっとお高い…。 ^^; 逗子で食べたヤツの方が、少し安くて、ボリューミーだったなぁ〜。 ^^;

食後は、のんびりペースで堂ヶ島を目指した。

到着したのは 14:00 頃だったかな? ^^; もう、干潮時刻をかなり過ぎてた。間に合ってれば、向こうに見える島(?) まで、歩いて渡れたらしいんだけど、まあ、それはまた次の機会の楽しみにとっておこう。 ^^

幹線道路から海辺に下りる道は、 20% オーバーの激坂で、転がり落ちるんぢゃないかと思うほど。他の観光客もいらっしゃったので、押して歩いた。 ^^;

たぶん、満潮になると隠れてしまう洞窟。

真下を見ると、水が透けてて綺麗だった。

さらに南へ向けて走る海岸沿い。気持ちいい道だ! 空だ!! 海だ!!! ^^

だが、脚が回らない。怠惰な冬を過ごした体には、繰り返されるアップ&ダウンは厳しすぎたようだ。 (><)

神池と堂ヶ島には行ったので、今回の目的は達成した。最南端まで行きたい気持ちもあったけど、頑張って踏んでも巡航速度が 25Km/h にも達しない状況だったので (デジカメも忘れたし…)、最短距離で下田へ向かうことにした。

伊豆急下田駅到着。プチ峠を越えたので、最短時間 (最小体力) で済んだかどうかは、実のところよくわからないんだけど…。 ^^;

駅弁&ビールを楽しみにしてたのだけど、お弁当は売り切れだった。 (TT) 伊豆の国のビールはフルーティーなヴァイツェンだった。 ^^

エピローグ

伊豆半島の西側に鉄道がないのは事実なんだけど、補給は十分にできる場所だったので、心配は杞憂だった。確かに補給のできない山越えゾーンはあるけれど、ところどころにある観光地ゾーンにはコンビニもあるし、飲食店にも困らない。たぶん、柳沢峠越えの方が厳しいんぢゃないかなぁ〜? ^^;

ほとんどの道が、ずっと海の見える道だったので、アワイチ、ツール・ド・東北、しまなみ海道なんかに似た感じだったのだけど、一番近いのは、ツール・ド・東北かなぁ〜? アップダウンの繰り返しだったり、補給のできない山岳部を通ったり…で。しまなみ街道は橋を渡る度にアップダウンがあるんだけど、おおよそ平坦基調だし、海の上を走るというのがかなり特徴的。アワイチの南半分は、かなり近い雰囲気だとは思う。まあ、でも、富士山が見えるという他にはない特徴があるので、西伊豆は西伊豆でしか体験できない、素晴らしいサイクリングコースだと思う。 ^^

もう、西伊豆サイクリングの過度な恐怖心は払拭されたので、これからコース選択肢に入れようと思う。まずは、西伊豆スカイラインの絶景を拝みに行かねば!! ^^