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三田発、夏の終わりの能勢をのんびり味わうライド

ケルビム&KHSでゆくフォトマップブログ の fumitaro さんが運営なさっておられる "三田・篠山を中心とした六甲山以北地域のサイクリングマップ委員会 (SCMC)" の企画で "三田発、夏の終わりの能勢をのんびり味わうライド" にお誘いただいた。

なかなかタイミングが合わない SCMC サイクリングだが、今回は運良く参加することができた。 ^^ コースはおよそ 90Km ほどで、集合場所への往復が 60Km 。総走行距離が 150Km と、二週間後に迫った ツール・ド・東北 の準備として、ちょうどいい感じだ。 ^^

コース概要

実際に走ったコースを立体化した図 実際に走ったコースの高低差を立体化した図

果たして、これはのんびりなのだろうか? という起伏。 ^^; 登りっぱなしのヒルクライムはあまりないけど、平坦路に見えても、だいたいずっとアップ or ダウンしている。獲得標高はルートラボで 1300m 、STRAVA で2400m だ。 ^^;

東へ - 野間の大ケヤキを目指して

朝日を反射して美しい千丈寺湖の湖面
千丈寺湖 (撮影: iPhone6s)

集合は 8:00a.m. に青野ダム。全員揃ったところで、ブリーフィング。「ちょうど稲穂が実って、田舎の秋を満喫できると思います。のんびり楽しみましょう。 ^^」だそうな。

ほとんど車の通らない道を走るロードバイクサイクリング
サイクリング中 1 (撮影: iPhone6s)

北摂エリアは、幹線道路を避ければ車の少ない道が多い (10分間、まったく車に遭遇しないことも珍しくない)。気持ちよく走れる。

稲穂が実る少し前の田んぼの様子
緑の田んぼ (撮影: iPhone6s)

この時期、田んぼによってまちまちで、まだ実ってないところもあれば、既に稲刈りが始まっているところもある。写真の田んぼは、もうちょっと先のよう…。

走りながら撮った羽束川
羽束川 (撮影: iPhone6s)

景色のいい羽束川渓谷の道を上流へ向かってゆく。斜度は 2 or 3% ぐらいかな? 巡航速度は 22 or 23Km/h ぐらい。

少しあとから上ってくる人たち
はらがたわ峠にて (撮影: iPhone6s)

スタートから 30Km ほどの、今回の最高標高地点。はらがたわ峠。

ファミマの前で、手作り自転車の前で盛り上がるお仲間たち
ファミマにて (撮影: iPhone6s)

初コンビニで小休止。山道、林道が多いので、あまりコンビニに遭遇しないのだ。ここで途中合流の女性と待ち合わせ、合流したところで、野間の大ケヤキへ向かって、再出発。

しんどい坂道を上ってくるお仲間たちの様子
暮坂峠 (撮影: iPhone6s)

暮坂峠というところだそうな。

下り坂を楽々進む様子
サイクリング中 2 (撮影: iPhone6s)

下って…。

天然記念物の大きなケヤキ
野間の大ケヤキ (撮影: iPhone6s)

野間の大ケヤキに到着。初めて訪れたのだが、何度か目の前を通過してたことはあった。「ずっと謎だったけど、ここが大ケヤキだったのかぁ〜。 ^^;」

どなたかのブログにあった ありなし珈琲 に気付かず、缶ジュースを飲んでしまった後悔と、近くにある評判のパン屋さん 薪パン日々 で買い物する準備をしてこなかった後悔と…。ま、悔やんでもしょーがないので、いずれまた来よう。 ^^

少し休んで、ランチ予定のお店に向かって出発。ファミマで合流した明るい女性は、ここで離脱。めっちゃ短い時間だったけど、元気で楽しい人だった。 ^^

グラベルロードで転倒した女性をフォロー中
猪の子峠からの下り (撮影: iPhone6s)

ランチ前の難所となった猪の子峠。未舗装路のダウンヒルは、25c で IsoSpeed 搭載の Domane でもめっちゃ怖かった。リアは滑ってもなんとかなると思って、リアブレーキだけで下るのだけど、それでもフロントが石を跳ね飛ばして安定せずにフラフラする。多少の荒地は好きで、平坦の砂利道を走ったりすることはあるのだけど、ダウンヒルだと冷や汗タラタラだ。

片足のビンディングを外してみたけど、その程度ではバランスを取れない。覚悟を決めてビンディングを固定して、ロデオの中腰乗りで…と思った矢先に、私の直後で転倒してしまった人がいたので、停止した。メカトラや大きな怪我はなく、軽傷で済んで良かったけど、後で見せていただいた擦過傷が痛々しかった。 (><)

難所を過ぎてしまえば、もう、ヒルクライムもグラベルもない。ランチまっしぐら。

ランチは薪窯ピザ

「こ、こんなところにお店があったなんて、今までまったく気付かなかったよ…。」それが最初の感想だった。野間から杉生へ向かうのに、よく通る変電所のある通りに、その店はあった。オープンしたのは今年の春なので、よく考えたら前を通ったのは、まだ、お店ができる前だったわ。 ^^;

民家にしか見えない入り口
grigio e ao (撮影: iPhone6s)

とはいえ、普通の民家なので、知らない人はお店だとは気付かないだろう。お店の名前は grigio e ao だ。

炎が燃え盛る薪窯
薪窯 (撮影: iPhone6s)

メラメラと燃え上がる窯の中の炎は、見ていて飽きない。これは、ピザが楽しみだ。 ^^

鮮やかな赤いサンマルツァーナと薪窯で少し焦げたピッツァ
ピッツァ・ナポリターナ (撮影: iPhone6s)

4 種類のピザがあって、私が頼んだのは '能勢産サンマルツァーナを使ったナポリターナ' だ。サクサク & ジュワ〜で、めっちゃうまい。いくらでも食べられるさっぱりとした味わいだ。 ^^ 能勢で採れた食材を中心に、ご夫婦で営んでらっしゃる、小粋なお店で、食後に頼んだ珈琲も、とても香り高い絶品だった。 ^^

薪窯ピザと言えば、 クワモンペ が好きなんだけど、だいたいいつも行列ができてて、なかなか入れないんだよねぇ〜。 grigio e ao は予約ができるので、ピザを食べたくなったら、これからはこっちかな?

西へ - 棚田百選の名所とくろまんぷ

美味しいランチですっかり回復し、いざ、棚田の名所 長谷の棚田 へ。が、場所が近過ぎ! お店を出て目と鼻の先だった。 ^^;

田園地帯を駆け抜けてゆくロードバイクのお仲間たち
サイクリング中 3 (撮影: iPhone6s)

前方に見える山へ上ってゆく。脚は元気になったけど、さっき食べたものが戻ってきそうな…。 ^^; と思いながらも進んでゆく。数カ所 15% を越えていると思われる激坂もあったような気が…。

上から見た黄金色の棚田
長谷の棚田 1 (撮影: iPhone6s)

青い空と黄金色の棚田。たまたまやってきて、このコントラストが撮れるなんて、素晴らしい! コンデジを忘れたのが悔やまれる。 ^^;

もう少し上から見た青い空と黄金色の棚田
長谷の棚田 2 (撮影: iPhone6s)

もう一つ上の撮影スポットにて。「来て良かったぁ〜。 ^^」という思いと、「どこがのんびりやねん! めっちゃ上るがな!」という思いが交錯する。 ^^;

「能勢町指定有形文化財」と書かれている
サイノカミ峠の道標 (撮影: iPhone6s)

少し上ったところが峠 (道路にとっては頂上) で、ここからは下り。

ワタシ「また、グラベルですか? ^^;;」
委員長「いえ、ちゃんと舗装されてますから大丈夫です。 ^^」
ワタシ『(たぶん、舗装路でも荒れてるんだろうなぁ〜)』
委員長「ただ急なんで、注意して下りないといけません。それでは、ゆっくり下りましょう。」

舗装路だけど、割れてたり、穴が空いてたり、木の枝や土が多い。人通りがあるわけぢゃないから、山道はこんなものだし、まあ、このぐらいなら慣れている。気をつけて下ってゆく。…が、今回の最大の難所はここだった。

だんだんスピードが上がってきた。ブレーキが効かない。斜度がかなりえげつない。これは 20% 超えかも…。今更、下ハンに持ち替えられない。どうしよう? 迷っている間もカーブは迫ってくる。斜度は上がる。道は荒れてる。こ、こ、これは怖い…。 (><) 必死でブレーキを握って、脚も使って自転車を止めた。全力ブレーキ (翌日、手首が筋肉痛になった ^^;) の後では、再発進する気になれず、激坂区間を過ぎるまで、押して歩くことにした。 ^^; 私を抜いていったのは一人だけだったのだけど、他の人も押してたのかな???

下ったあとは、どこに出るのかと思ったら、くろまんぷへの上り口となる楊津小学校の交差点に出た。「こんなところと繋がる道があったのかぁ〜!」と驚く間も無くヒルクライム開始。

ずっとシッティングで安定したペースで上り続ける委員長 (fumitaro さん) の後ろをぴったりついてゆく。

トンネルの入り口に並ぶ、三台のロードバイク
くろまんぷの入り口 (撮影: iPhone6s)

到着! しんどかったけれども、無理したってこともない。なのに、驚いたことに自己最高記録が 24sec 縮まった。安定したペースで上り続けた方が速いことは、頭では理解していたけど、今までぜんぜん実践できてなかった訳だ。 ^^; ペース配分って、難しい…。

あとは大坂峠を超えて、千丈寺湖沿いを通って、集合場所の青野ダムサイト公園へ。

最後まで一緒に走った人たちを上空から撮影
青野ダムサイト公園にて (撮影: Dobby)

最後に、木が茂って狭かったり、風が強かったり…で出せなかった、 Dobby (ドローン) を飛ばして、記念撮影。

解散した後は、 30Km ほどの帰路。けっこう上ったせいか、ややペダルが重かった。 ^^;

エピローグ

北摂エリアは、南北方向に走ることが多いので、東西方向の道はあんまり知らない。車で通るのが厳しいような林道もあまり走らない。なので、今回の SCMC サイクリングでは、知ってるエリアの知らない道を走ることができて、めっちゃおもしろかった。誰かと一緒に走ると、新しい発見があって楽しい。 ^^

最後に自作の木製バイクで、走ってらっしゃった方をご紹介。

作者はヤブウチさんで、これは改良した2代目だそうな。1代目よりも剛性を上げて、軽量化したとのこと。動画を見ればわかるけど、木は飾り板ぢゃなくって、フレームそのもの。これを設計、自作し、アップダウンが多いばかりか、グラベルもあった今回のコースを走りきるなんて、驚愕としか言いようがない。すごい人だ。 ^^