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サイクルロゲイニング by SCMC

SCMC "三田・篠山を中心とした六甲山以北地域のサイクリングマップ委員会" 企画&運営による、サイクルロゲイニングにお誘いいただいた。今回はお試しということのようで、一般の応募はなく、過去に一緒に走ったことのある人だけの参加だそうな。

よくあるサイクリングイベントとは違って、コースは決まっていない。いろんな場所にポイントが設定されていて、獲得ポイントを競うという、自転車版のオリエンテーリングという遊びがサイクルロゲイニングだ。

ポイント獲得の順番もルートも自由。ただ、制限時間までに戻ってこないと、 1 分ごとにペナルティが発生し、ポイントが大きく減算されるので、戻ってくる時刻はかなり重要だ。そのため、普通のサイクリングイベントのように、終了時刻がズルズルと遅延することは発生しにくく、自治体で運営するのに適しているような気がする。

さてさて、初体験のサイクルロゲイニング。ドキドキしながらスタートを迎えた。

プロローグ

ナビとしてサイコンを使っていたのだけど、記録がまったく残ってなくて…。 (TT)

開催場所は兵庫県三田市で、スタート/ゴールは有馬富士共生センター。私が走ったコースはスタート地点から西部と南部あたりなんだけど、今回はコース図も RELIVE もなしということで…。 m(__)m

スタート前

三つのバイクラックに 10 台ほどのロードバイクが置かれている。
バイクラック (iPhone6s + Program AE - ISO25 F2.2 1/818)

集合時刻は 8:30a.m. で、 9:00a.m. からルール説明とのこと。私が到着した時には、すでにほとんどの人が到着していたようだ。

テーブルの上に 10 枚ほどの地図が散乱している。
エリアマップ (PowerShot G7X MarkII + Auto - ISO125 F4.0 1/160)

配布された地図の量に圧倒される。 ^^; 三田市全域にわたって用意されているスポットはめちゃめちゃ多い。他にポイント獲得条件が記載されたポイント一覧表、食事スポット一覧表もある。推奨されているお店で食事をすると、ボーナスポイントが加算されるようになってて、どうやら地域貢献にも配慮されてらっしゃる様子が伺える。「もともと、三田・篠山の地図を作る活動をされてて情報の蓄積があるとはいえ、これだけの準備をするのは大変だったろうなぁ〜。」と思いながら、地図を眺めていた。

さて、感心している場合ではない。走行計画を立てねば…。日頃は三田も走るのだけど、三田在住の人たちには到底及ばない。提示されたスポットのうち、知っているのは三割ぐらいな感じ。道も太い通りぢゃないと、あんまりわからないし…。ゲームの性質上、スタート/ゴール地点を中心に、近場のスポット密度の高いところを回るのがコツのようだけど、それだと自転車に乗ってる時間が短くなりそうだし…。地の利のない私は、早々にポイントレースは捨てることにした。

表彰はポイントランキング3位までだけど、それ以外にもいくつかの賞が設定されていた。私が興味を持ったのは写真賞だ。副委員長の独断と偏見で、気に入った写真を撮った人に、お手製のトートバッグをプレゼントとのこと。

そーは言っても、サイクルロゲイニングに参加しているので、ポイントそっちのけ…という訳にも行かない。で、目をつけたのがボーナスポイント。 "三田の端っこ制覇", "ヒルクライム制覇" みたいに、テーマに沿ったスポットを制覇すると、ボーナスポイントがもらえるのだ。 10:00a.m. スタートで、 15:30 ゴールとなると、走れる距離は 80Km ぐらいかな? 「こりゃぁ、三田の端っこは無理だな…。三田のダム巡りなら行けるかな? んでもって、ルート途中の近いスポットに立ち寄れば、ポイントも稼げるだろう。青野ダムはすぐ側にあるし、千刈ダム、川下川ダムは知っている。後半は時間の見積もりができるように、知っている場所にいたいので、まず向かうのは、行ったことのない大川瀬ダムだな。」そんな感じで、西へ向かうことにした。

前半は西部へ

紅葉が映える青野ダムの下流側。
青野ダム (PowerShot G7X MarkII + Auto - ISO125 F4.0 1/320)

まずは、千丈寺湖を通って青野ダムへ。ちゃんと撮ってたんだけど、この写真を審査の時に提示できず、ポイントに加算されなかった。 ^^;

紅葉が映える千丈寺湖。
千丈寺湖 (PowerShot G7X MarkII + Auto - ISO125 F5.0 1/1250)

ついでに千丈寺湖の景色をパシャり。

そして、LEZYNE のスマホアプリのナビ機能で、目的地を相野駅にセットして走り出した。

川を橋の上から。
川 (PowerShot G7X MarkII + Auto - ISO125 F5.0 1/1250)

途中の武庫川 (?) の橋のところで、写真賞のために撮影。う〜ん、いまいちか…。

LEZYNE が作ったコースは裏道ばかり。たぶん、最短距離を結んでいるのだろうけど、農道が多いし、小さな交差点で細かく何度も曲がらされるので、スピードが上げられない…。 (><)

牛がこちらを見ている。
牧場 (PowerShot G7X MarkII + Auto - ISO125 F4.0 1/100)

どこを走っているのか、よく分からないけど、こんな牛舎に遭遇したりして、なかなかおもしろい。おもしろいけど、こんなペースぢゃぁ、後半が心配なんだけど…。 ^^;

相野駅に着いた後は、渡された地図を頼りに、二つ目のスポットであるピンクパンダを探して走る。サイクルロゲイニングの難所の一つは、ポイントスポットのほとんどが、地図アプリではピンポイントでヒットしないことだ。駅なんかを目的地に設定することでスポットの近くまでは行けるのだけど、そこから先は紙の地図と自分の探索能力で探さなければならない。

しい茸ランドかさやの巨大なマスコット。
ピンクパンダ (PowerShot G7X MarkII + Auto - ISO125 F4.5 1/1250)

ピンクパンダ発見! ポイント獲得条件のほとんどは、目標物と自転車を一緒に撮影することなので、自転車を置いてパシャり。

次は、近くに食事スポットがあるので、早めのランチタイムを取ることにした。

黄色で目立つお店の看板。
上級家カレー (PowerShot G7X MarkII + Auto - ISO125 F4.5 1/1250)

11:00a.m. 営業開始で少し時間があるのだけど、先のルートを考えるために地図を見ながら待つことにした。タイムロスになるけど、ポイントを稼げる場所なので、少しぐらいの待ち時間は気にしない。

大きなカツののったカレーライス。
カツカレー (iPhone6s + Program AE - ISO25 F2.2 1/60)

このお店は家カレーを提供している。市販のルーを使っているのだろう。なので、味はめっちゃ普通。料金が安いのと、追加でトッピングが選べるのがセールスポイント。トンカツの他に、唐揚げ、コロッケ、カキフライなんかが用意されていた。ドライカレーもあったし、気軽に立ち寄れる財布に優しいお店だ。 ^^

食後は少しばかり上って、3番目のスポットとなるつつじが丘中央公園へ向かった。

茶屋っぽい雰囲気の公園の休憩所。
つつじが丘中央公園 (PowerShot G7X MarkII + Auto - ISO125 F4.5 1/1250)

ここは苦労することなく、すぐに見つけることができた。

次は、LEZYNE の目的地を大川瀬ダムに設定した。 4番目のスポットだ。

相変わらず、何度も細かく曲がらされる。う〜む、 LEZYNE めぇ〜。 ^^;

そして、ダムへ向かう最後の上り坂は、なんと斜度 30%!!! (TT) DOMANE に付けているアナログ勾配計が振り切ってしまって、正確にはわからないのだけど、「こんなもん、上れるか! (><)」という劇坂だった。コケそうになったので、自転車を降りて押して歩いてしまった…。

ダムの天端から下流を見下ろす
大川瀬ダム下流 (PowerShot G7X MarkII + Auto - ISO125 F5.0 1/1250)

ダムでのポイント獲得条件は、天端からの川の撮影とのこと。ダムに到着すると、ミニベロでロゲイニングに参加してらっしゃる方が先に来て、撮影してらっしゃった。少し歓談して、お互いの健闘を祈って、次のスポットを目指して走り出した。

山に囲まれた人造湖。
大川瀬ダム下流 (PowerShot G7X MarkII + Auto - ISO125 F4.5 1/1250)

私は写真賞を気にして上流も撮影。う〜ん、これもいまいちか…。

後半は南部へ

現在地は三田市の西端付近。ここから南東 (右下) へ進み、ポイント獲得のために途中にあるスポットに立ち寄りながら、千刈ダムへ向かう。

アップダウンがあって、遠くまで伸びる高速道を見下ろせる。
高速道路脇の道 (PowerShot G7X MarkII + Auto - ISO125 F4.0 1/1250)

途中の舞鶴若狭自動車道脇の道。なかなかのアップダウンコースだ。

西洋風の綺麗な門。
関西学園大学正門 1 (PowerShot G7X MarkII + Auto - ISO125 F4.0 1/1000)

関西学園大学の三田キャンバス到着。正門が分からなくて少し探したけど、無事にクリア。

正面の並木の向こうにある建物も西洋風。
関西学園大学正門 2 (iPhone6s + Program AE - ISO25 F2.2 1/950)
道路の向かい側も似たような洒落た雰囲気の建物がある。
関西学園大学正門の裏 (PowerShot G7X MarkII + Auto - ISO125 F4.5 1/1250)

綺麗な建造物だったので、写真賞狙いの撮影も。天気が良ければ写真映えしそうな感じなんだけど、生憎の曇天。残念…。

次に目指したのは、ウッディタウン中央駅近くの河原。

石壁に立てかけたロードバイクと逆立ちしたカッパの像。
逆立ちカッパ (PowerShot G7X MarkII + Auto - ISO125 F4.0 1/160)

河原に小さなカッパの像が点々と並んでいるのだけど、逆立ちしているヤツを見つけるのに、少し手間取った。なかなか簡単にはポイントを稼がせてもらえないようだ。 ^^;

煉瓦造りの住宅地の道。
住宅地 (PowerShot G7X MarkII + Auto - ISO125 F4.0 1/160)

続いて目指すのは、はじかみ池公園。 LEZYNE ナビに従って、狭い住宅地を抜けてゆく。

機関車の正面にロードバイクを置いて、こちらに向かってくるかのような構図。
蒸気機関車 1 (PowerShot G7X MarkII + Auto - ISO200 F2.2 1/1000)

これでポイントゲット!! ロードバイクで機関車を引っ張ってる図。^^

機関車を正面から。
蒸気機関車 2 (PowerShot G7X MarkII + Auto - ISO125 F4.0 1/30)
黒光りしている機関車を斜めから。
蒸気機関車 3 (PowerShot G7X MarkII + Auto - ISO125 F4.0 1/50)
大きな車輪をアップで。
蒸気機関車 4 (PowerShot G7X MarkII + Auto - ISO800 F1.8 1/500)
金色に輝く D51 25 のシンボル。
蒸気機関車 5 (PowerShot G7X MarkII + Auto - ISO160 F1.8 1/250)

重厚な金属感が萌える…。

あ〜、撮影を堪能してる場合ぢゃないんだぁ〜。 ^^; そろそろ、千刈ダムを目指さないと時間が…と思い始めたものの、近くにボーナスチャンスのあるスポットがあるので、もう一つ立ち寄ることに…。

向こうの紅葉が手前の池に写り込んでいる。
湖面に映る紅葉 (PowerShot G7X MarkII + Auto - ISO125 F4.0 1/250)

え〜っと、どこだったか覚えてないんだけど、凪で綺麗な鏡面写真が撮れた。 ^^ 結果を先に書いちゃうと、この写真で応募したら写真賞のトートバッグをいただけた。 ^^

風見鶏とロードバイク。
公園 (PowerShot G7X MarkII + Auto - ISO400 F2.8 1/1000)

20〜100 ポイントもらえる (ゴール後に抽選で決まる) スポット。(たぶん、深田公園だったと思うのだけど…)

ここで車で巡回しておられた運営スタッフの方とお会いした。「ここから千刈ダムを目指します。」と言うと、「う〜ん、時間的にギリギリになりそうですねぇ〜。」とのこと。このアドバイスに従って、付近のポイントスポットを回るか、もしくはゴールに向かってポイントを獲得した方が良かったのだけど、この時はよくわかってなかったので、 LEZYNE に千刈ダムを登録して走り出した。

なかなかのヒルクライムをクリアして、墓地を通り抜けると…。

手製の水源地の看板。
千刈水源地 (PowerShot G7X MarkII + Auto - ISO200 F2.8 1/100)

そこは千刈水源地だった。そして行き止まり…。「違う! ここぢゃないんだ…。(TT)」

千刈ダムからゴール地点まで1時間ほどかなぁ〜と思っていたのだけど、既に 14:40。ゴールの 15:30 まで、残り 50 分。千刈ダムは駐車場からダムまで少し歩かなきゃならない場所にあるので、もうダムに行ってる余裕はない。最短距離で戻るほどではないけれど、とにかくゴールを目指した方が良さそうだ。二つのダムとダムコンプのポイント (合計 300 ポイントほど) が取れないけど、しょーがない。なんせ、制限時刻を過ぎると 50 ポイント/分のペナルティだし…。

まっすぐに伸びている農道。
農道 (PowerShot G7X MarkII + Auto - ISO125 F4.0 1/320)

…が…。 LEZYNE ナビで迷走中。農道を走るのだけど、この先は行き止まりで、引き返すハメに…。 (TT)

すっかり余裕はなくなり、制限時間内に戻れるかどうか怪しくなってきた。頑張ってペダルを回す。上り坂もなかなか必死。 ^^;

施設内。もうすぐゴール。
有馬富士共生センター (PowerShot G7X MarkII + Auto - ISO125 F4.0 1/160)

なんとか時間内に戻って来れた。ゴールはもうすぐ。

スタッフの待つ受付テーブル。
ゴール (PowerShot G7X MarkII + Auto - ISO125 F4.0 1/160)

ゴール! 五分前になんとか戻れた。 ^^; 寒い中、スタッフの女性陣が外で待っていてくださり、暖かく迎えてくださった。

ほとんどの人は既に戻ってきていて、残り 1 分のところで、最後の一人が戻って来られた。全員、無事に時間内にゴールした。

ゴール後は大会議室に向かう。そこで自分が獲得した点数を紙に記載し、順番に並んで証明写真を提示するのだ。そして、しばらく集計を待っていた。

白玉と栗の入ったぜんざい。
ぜんざい (PowerShot G7X MarkII + Auto - ISO400 F1.8 1/640)

待ち時間に配られたぜんざい。甘くて、あったかくて、めっちゃ美味しい。 ^^ 白玉の他に栗も入ってた。まさか、こんな用意までしてくださっていたとは…。ぜんぜん、お試しレベルぢゃない運営だわ、これは。

そして表彰式。女性部門、男性部門、ともに上位三人が表彰される。入賞商品も普通のイベント並みに豪華だ…。

これで終わりかと思いきや、まさか私が呼ばれるとは…。いただいた賞は 迷走で大変だったで賞 。 ^^; うん、まあ、ブービー賞的なヤツ。三田のダムを制覇していれば貰えなかったと思うので、人間万事塞翁が馬って感じかな。 ^^;

最後に写真賞の発表。「写真を撮るために、わざわざグローブなしで走った人が…」とおっしゃられたところで、「ん? まさかオレ?」と思ったら、そのまさかだった。 ^^;

厚手のグローブをしているとスマホやコンデジを使いにくいので、今回導入したのがこちら。

BARMITTS が有名だけど、その類似品。ハンドルカバーの防寒性能は抜群で、グローブなしでもぜんぜん平気。今回はテスト導入だったのだけど、これで冬のライドも安心だ。 ^^

狙っていた写真賞をいただけたのは、めっちゃ嬉しかった。 ^^

巨大なブラックサンダーと紙袋。
賞品 (iPhone6s + Program AE - ISO25 F2.2 1/30)

いただいた賞品はこちら。「ブラックサンダー1年分!!」は迷走賞でいただいたもの。

SCMS ロゲイニングのロゴ入りトートバッグ。
トートバッグ (PowerShot G7X MarkII + Auto - ISO800 F1.8 1/80)

紙袋の中はオリジナルのトートバッグだ。 ^^v ロゲイニングと書かれているので、今回のために作成されたようだ。いい記念になる。 ^^

サイクルロゲイニング、なかなかいい感じ。 ^^

エピローグ

今回、私のコース選びが非効率で、みんなが選ぶような場所でなかったためか、ほぼソロライドだった。なので、イベントに参加している感じがちょっと薄い印象だったのだけど、趣味レベルとは思えない水準の運営で、とても楽しく参加させていただいた (ちゃっかり賞ももらっちゃったし…)。いわゆるサイクリングとはちょっと毛色の違う、サイクルロゲイニングという試みも、とっても新鮮だった。走力差だけで勝負が決まらないゲーム感覚がとってもいい感じ。用意する側になると、きっと大変だろうなぁ〜とは思うものの、各自の走力に合わせて走れるので、多くの人が楽しめるとっても良質なイベントだと思う。

今回は、お誘いいただきありがとうございました。そして運営ご苦労様でした。m(__)m